ABOUTINについて
『個×チーム』の可能性を拓く、内発的イノベーション
近年、コロナ禍を契機に、生き方や働き方が問い直されています。リモートワークを取り入れる企業が増え、一人ひとりの能力や才能がより明確に見えてくるようになりました。また、在宅ワークやワーケーション、フレックス制の拡大など、個々人がより自分にあった働き方を選ぶ傾向も高まりつつあります。
これまで以上に一人ひとりに焦点があたり、個々人がより権限を持って生きていく時代を迎える昨今、従来の型にはまった人材育成を見直し、一人ひとりが本来もつ可能性やクリエイティビティを発揮しあえるような組織や地域を形成することが重要であるとわたしたちは考えます。
このINは、一人ひとりの潜在的な可能性を拓くことに寄り添い、組織や地域のなかで可能性を発揮しあえるチームづくりを通して、内側から本質的に変容していく「内発的イノベーション」による人材育成と組織開発のあり方を探求していく研究機関です。個とチーム、さらに組織全体のアイデンティティを高めながら、相互に可能性を発揮しあえる組織や地域の」風土を醸成する。その結果、個と全体の創造性を高め、イノベーションが生まれやすい土壌をつくることを目指しています。
また、INではこれまで個々人の可能性を拓く人材育成事業を展開してきた一般社団法人こころ館と連携し、オーセンティック・リーダーシップ(オープンな姿勢で、自分を発揮する力)やサーヴァント・リーダシップ(メンバーを応援し活躍を支援する力)などのセルフ・リーダーシップを高め、一人ひとりの持ち味が活かされあう内発的イノベーティブな組織・地域を実現するための研修プログラムをお届けします。一人ひとりが可能性を自覚するための個別最適化された学びと、質の高いチームビルディングを通して、実践的に内発的イノベーションを広げていきたいと考えております。
これからも、一人ひとりの可能性が発揮できる社会の実現を目指して、志を同じくする皆さまとともに取り組みを展開していきます。皆さまのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
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九州大学・同志社大学名誉教授/法学博士
今里滋
世界的ベストセラーになった『人類とイノベーション』で著者M.リドレーはイノベーションとは「アイデアの生殖(セックス)」であると述べています。通常の生殖は雄と雌が半分ずつ遺伝子を提供し合い、それらがシャッフルされて胚を形成していきますが、内発的イノベーションは自身の中で異質な価値や感情を生起させ攪拌することで起こります。つまり、ストレスによる苦悩とその克服、そして新たなアイデンティティ獲得の過程でもあります。だから、悩める人ほど内発的イノベーションを起こしやすいのだと思います。この研究所が人々の悩みをエネルギーに変換し、社会を変えていくパワープラントになることを願ってやみません。